初バイト、ポンコツすぎて泣けた日。でもそこから得た「なんとかなる」の魔法
初めてのアルバイト、希望と不安と冷や汗と
初めてアルバイトを始めた時のこと、皆さんは覚えていますか?新しい環境に飛び込む期待と、右も左もわからない不安が入り混じった、あの独特の緊張感。私も例に漏れず、人生初のカフェバイト初日は、胸を高鳴らせながらも、胃のあたりがソワソワしていました。「私、ちゃんとできるかな?」「失敗したらどうしよう…」そんなネガティブな想像が頭の中を駆け巡っていたんです。
当時は大学に入りたてで、新しい自分になりたい!と意気込んでいた時期。カフェバイトは憧れでした。しかし、その憧れは、初日の朝にあっけなく打ち砕かれることになります。まさか、あんなコントのような展開が待ち受けているとは、夢にも思っていませんでした。
コーヒーカップが踊り、私の心は乱れた初出勤
初日のシフトは、開店準備から入る朝早い時間でした。目覚ましをセットし、前夜から入念に準備していたはずなのに……。目が覚めたら、まさかの開店5分前! 飛び起きて、慌てて着替え、髪をセットする時間もなく、すっぴんで家を飛び出しました。道中、心臓がバクバク音を立てていたのを覚えています。なんとか滑り込みセーフで店に到着したものの、すでに先輩と店長は準備を始めていました。
「すみません、遅れました!」 息を切らして謝ると、店長はにこやかに「大丈夫だよ、気をつけてね」とだけ。その優しさに、かえって冷や汗が止まりませんでした。
その後も、私のポンコツぶりは炸裂です。
- レジ打ちパニック事件: 初めてのレジ操作で、お釣りを渡し間違えそうになり、お客様を待たせる。焦ってボタンを押し間違え、まさかの「全消去」!横で見ていた先輩が、そっと助けてくれました。
- 「アイスカフェラテ」が「ホットラテ」に化ける怪現象: お客様の注文を復唱したはずなのに、なぜか逆の飲み物を作ってしまう。焦って提供しようとして、トレーからコーヒーカップを落としかけ、間一髪でキャッチ。周りのスタッフも私も、思わず「おぉ…」と声が出ました。
- 清掃中の謎の転倒: 閉店後の清掃中、モップがけをしていたら、突然足がもつれて派手に転倒。幸い怪我はなかったものの、床が泡だらけに。もう恥ずかしくて、その場で消えてしまいたかったです。
当時の私は、一挙手一投足がぎこちなく、何をするにも緊張でカチカチでした。ミスをするたびに「私、本当に向いてない…」と本気で落ち込み、早く家に帰って布団にくるまりたいとばかり考えていたんです。
笑い話に変わる失敗と、「なんとかなる」の魔法
そんな私でしたが、不思議と誰も怒る人はいませんでした。むしろ、先輩たちはミスをするたびに「最初はみんなそうだよ!」「ドンマイ!」と笑って励ましてくれたんです。店長も「最初は失敗して当たり前。そこから学べばいいんだよ」と優しい言葉をかけてくれました。
正直、あの初日は「もう二度と行きたくない!」とさえ思いました。でも、家で今日の出来事を思い返しているうちに、ふと気づいたんです。あれだけ盛大にやらかしたのに、誰も私を責めなかった。むしろ、笑って受け入れてくれた。そして、最終的にはちゃんとバイトを終えることができた。
「なんだ、失敗しても、案外なんとかなるものだな」
その時、漠然と抱いていた失敗への恐怖が、少しだけ和らいだような気がしました。もちろん、ミスをしないに越したことはありませんが、完璧を求めすぎなくても良いのだ、と思えたんです。それ以来、私は少し肩の力を抜いて、バイトに臨めるようになりました。
あのバイト初日の出来事は、今では友人との間で「あの時の私、マジでポンコツすぎてコントだったよね!」と爆笑できる、最高の笑い話になっています。
不安は挑戦のスパイス。笑って乗り越えよう!
私たちの人生には、不安や失敗がつきものです。特に、新しいことに挑戦するときは、失敗を恐れて一歩を踏み出せないこともありますよね。でも、私のバイト初日のように、たとえ盛大にやらかしたとしても、案外世界は終わりません。
むしろ、失敗は最高の学びの機会です。そこから得られる気づきや、次に活かせるヒントはたくさんあります。そして何より、時間が経てば、当時の深刻な失敗も、きっと笑える思い出に変わるはずです。
もし今、あなたが何か新しいことに挑戦しようとしていたり、漠然とした不安に立ち向かっていたりするなら、どうか「なんとかなるさ!」の気持ちを大切にしてください。完璧じゃなくても大丈夫。一歩踏み出して、自分なりのやり方で進んでみれば、きっと道は開けます。
そして、もし失敗してしまったら、それを笑い飛ばせる強さを持ちましょう。あなたのその「やらかし」体験は、きっと誰かを勇気づけ、笑顔にするための大切なエピソードになるはずですから。